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2008/12/25 みつき振りに「寿々半」へ

通常は月に一回は必ず、多ければ二度も暖簾を潜る贔屓の「寿々半」だが、珍しくこの三か月間行っていなかった。その間、市内外を問わず、他所で浮気していたものだから。

ここ静岡市内の七間町に店を構える寿々半は、店の設えは典型的な個人営業の居酒屋風だが、出す肴は一級である。しかも、その守備範囲は魚介に留まらず極めて広い。守備というよりも、姿勢は攻撃的だ。

既にご承知の方も多いと思うが、大将は私と中学高校一貫校の同級。だからこの店に特別の思い入れをもってしまうのは、実に致し方ないことである。

しかも、そこからくる特権は大いに活かしている。すなわち、カウンターで独り呑みする時も数名で会食をする機会にも、メニューにある料理は注文しない。

カウンターならばその日のお勧めを聞き、宴会ならば予め大将と打合せの上、特別な料理を設えてもらうのが常。浜名湖の天然鰻を焼いてもらったり、興津の鯛を塩釜にしてもらったり。

卓上に七輪を持ち出しては、相良の蛤、また蛸や蟹、趣向を変えてカルビを焼く。鍋にしては、鯛、鮪、鱧、蟹、鼈、鶏など。そうした今宵は、極上の鱈が手に入るということで、鱈ちりをいただくこととなった。
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鱈は当然真鱈。しかし、主眼はもちろん白子である。だから鱈ちりと言うよりも、白子鍋と呼びたいほどのものだ。味噌仕立ての鍋にして美味、白子ポン酢にして言うことなし。

プリプリねっとりと口中に絡まる食感。臭みは全くなく、一方旨みは十分に溢れ、冬を感じる美味しさを十分に堪能した。その他、前に刺身盛り合わせ。めじが上々。後に桜海老かき揚げ。生を用いて旨し。
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酒はキリン「ハートランド」で喉を潤した後、焼酎。「赤霧島」「三岳」「銀滴 麦」など並べて呑む。麦の温かい麦茶割りに、体の芯から暖まる。 (C)2008 taikomochi
by taikomochi-otona | 2008-12-25 23:59 | 外呑み | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona