2009/02/27 「Le Nougat」から「酒仙堂」
2009年 02月 27日
27日、出張で東京。東京は氷雨がときおり雪に変わる滅法寒い日で、そんな中、傘を差して歩き回るのには閉口した。すっかり体が冷えてしまった。
業務を終えた夕刻、書き入れ時とて電話の口調も迷惑そうな呑み仲間、T.JACK氏を強権により誘い出し、店まで手配させる。
それが今回の店、銀座のビストロ「Le Nougat」。銀座と渋谷に店を持つワインバー「Chinois」の系列である。
それこそ席は、狭い店内にぎゅうぎゅうに押し込められいる。私どもが座った窓に面した二人用テーブルでも、隣の客と接しないよう体勢を整えるのに、椅子の角度や脚の納まり具合に大いなる工夫が必要なほど。
しかしそれが、店の雰囲気からして全く苦痛ではないのが楽しい。さらにホールの女性のサービスは特筆もので、少し年嵩(失礼)の方と若い人が居るのだが、特に前者の方は満点で、非のうちどころがないのである。
人気店なのだろう、さらにこの日は金曜日とてひっきりなしに客が訪れて、店内は満席。その中、かの女性スタッフの動きは目を瞠る。
仕事の優先順位をしっかり付けており、笑みを絶やさず、ひとつひとつが丁寧。後回しにしたことも忘れることがなく、全体において素晴らしく気が利いている。
また、若い女性もそんな人がいるからつい平凡に見えてしまうが、どうして相当な接客レベルである。接客業の仕事が本当に楽しそう。
料理やワインも、きっと心から大好きなのだろう。活きいきとした立ち居振る舞いや受け答えは、とても好感がもてる。
料理は、にんじんのラペやシェーブルとフランスパンが載ったサラダ、キッシュ、テート・ド・フロマージュなどをいただき、メインとしてはひな鶏のローストにしゃぶりついた。
男二人、15分お時間をいただくという、デザートの特性タルトまでいただく。私はそれに合わせて、食後酒にグラッパ。
接客の良さに比較すると、料理は悪くはなく十分美味しくいただけるものの、やや平凡か。ものによっては、これはもう少しこうした方が、という感想を抱くものもあった。
しかし、メインの鶏はストレートで奇を衒わない味付けが旨く、また店の雰囲気に合致している。美味しくいただけた。
ワインは、最初に初蜜の香りが濃厚なヴァンムスーをボトル呑み。二本目は料理との相性をかの女性スタッフに相談して、ラングドックのヴァンド・ベイとしたが、これがなかなか面白い。
ヴァンド・ペイ・ドックならではの、何度も教えてもらったのだが結局名前を忘れてしまったセパージュが、とても濃厚。同時にちょっと醤油系の和風の味わいを出していて、気に入った。もちろんこちらもフルボトルで。
これで会計が25K円。呑み食いの質量から常識外に高いとは言えないが、ビストロの店風としてはあと七掛け八掛けくらいだとなお嬉しい。それでもかおかつ、ホールの女性のサービスを受けるためにだけでも、再訪したくなる店なのであった。
Le Nougatで長居をしてしまい、続いていつもの「酒仙堂」を訪れたものの、慌しかった。マスター、バタバタしてごめんなさい。
まずは、ダークラムによるモヒート。その後、マスターが葉巻に合うと取り置いてくれていた、シェリー樽を用いたソレラシステムによる熟成のスペインのブランデーをいただくが、これが流石。
確かにシガーにベストマッチで、シェリーの香りを残した風味には、今まで呑んだことのない面白みを感じたものであった。マスターのお気遣いに謝意を。
そして今回も大変お世話になったT.JACK氏には、大いなる感謝の意を表するものである。忙しいところ、毎度済まんです。 (C)2009 taikomochi
業務を終えた夕刻、書き入れ時とて電話の口調も迷惑そうな呑み仲間、T.JACK氏を強権により誘い出し、店まで手配させる。
それが今回の店、銀座のビストロ「Le Nougat」。銀座と渋谷に店を持つワインバー「Chinois」の系列である。
それこそ席は、狭い店内にぎゅうぎゅうに押し込められいる。私どもが座った窓に面した二人用テーブルでも、隣の客と接しないよう体勢を整えるのに、椅子の角度や脚の納まり具合に大いなる工夫が必要なほど。
しかしそれが、店の雰囲気からして全く苦痛ではないのが楽しい。さらにホールの女性のサービスは特筆もので、少し年嵩(失礼)の方と若い人が居るのだが、特に前者の方は満点で、非のうちどころがないのである。
人気店なのだろう、さらにこの日は金曜日とてひっきりなしに客が訪れて、店内は満席。その中、かの女性スタッフの動きは目を瞠る。
仕事の優先順位をしっかり付けており、笑みを絶やさず、ひとつひとつが丁寧。後回しにしたことも忘れることがなく、全体において素晴らしく気が利いている。
また、若い女性もそんな人がいるからつい平凡に見えてしまうが、どうして相当な接客レベルである。接客業の仕事が本当に楽しそう。
料理やワインも、きっと心から大好きなのだろう。活きいきとした立ち居振る舞いや受け答えは、とても好感がもてる。
料理は、にんじんのラペやシェーブルとフランスパンが載ったサラダ、キッシュ、テート・ド・フロマージュなどをいただき、メインとしてはひな鶏のローストにしゃぶりついた。
男二人、15分お時間をいただくという、デザートの特性タルトまでいただく。私はそれに合わせて、食後酒にグラッパ。
接客の良さに比較すると、料理は悪くはなく十分美味しくいただけるものの、やや平凡か。ものによっては、これはもう少しこうした方が、という感想を抱くものもあった。
しかし、メインの鶏はストレートで奇を衒わない味付けが旨く、また店の雰囲気に合致している。美味しくいただけた。
ワインは、最初に初蜜の香りが濃厚なヴァンムスーをボトル呑み。二本目は料理との相性をかの女性スタッフに相談して、ラングドックのヴァンド・ベイとしたが、これがなかなか面白い。
ヴァンド・ペイ・ドックならではの、何度も教えてもらったのだが結局名前を忘れてしまったセパージュが、とても濃厚。同時にちょっと醤油系の和風の味わいを出していて、気に入った。もちろんこちらもフルボトルで。
これで会計が25K円。呑み食いの質量から常識外に高いとは言えないが、ビストロの店風としてはあと七掛け八掛けくらいだとなお嬉しい。それでもかおかつ、ホールの女性のサービスを受けるためにだけでも、再訪したくなる店なのであった。
Le Nougatで長居をしてしまい、続いていつもの「酒仙堂」を訪れたものの、慌しかった。マスター、バタバタしてごめんなさい。
まずは、ダークラムによるモヒート。その後、マスターが葉巻に合うと取り置いてくれていた、シェリー樽を用いたソレラシステムによる熟成のスペインのブランデーをいただくが、これが流石。
確かにシガーにベストマッチで、シェリーの香りを残した風味には、今まで呑んだことのない面白みを感じたものであった。マスターのお気遣いに謝意を。
そして今回も大変お世話になったT.JACK氏には、大いなる感謝の意を表するものである。忙しいところ、毎度済まんです。 (C)2009 taikomochi
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T.JACK
at 2009-02-28 14:26
x
>迷惑そう・・・なんて、滅相も無い。
しかし、昨晩体感したまんまのリアル感が、文章で再現
されておりますな。ビストロをあと30分はやく切り上げて
いたなら、楽しい時間配分だったかと〜
こちらこそ大変お世話になりました。
また、「息抜き」の強権発動に備え準備しておきます。
しかし、昨晩体感したまんまのリアル感が、文章で再現
されておりますな。ビストロをあと30分はやく切り上げて
いたなら、楽しい時間配分だったかと〜
こちらこそ大変お世話になりました。
また、「息抜き」の強権発動に備え準備しておきます。
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kao
at 2009-02-28 22:15
x
またまた羨ましいこと・・・(笑)
私は娘と二人で南浦和で美味しいイタリアンでした。
さて、ここでお願いがひとつ。
春4月、去年に亡くなられた素晴らしい女性を偲んで、ゆかりの方々と銀座で一献いかがですか?
思い出話なんて、かの女史がお好きだとは思わないので、生きてるぞ!って、ご報告しあう会・・・なんていかがでしょうか?
この幹事はTJ氏にお願いいたしたく思うのですがいかがでしょうか?
私は娘と二人で南浦和で美味しいイタリアンでした。
さて、ここでお願いがひとつ。
春4月、去年に亡くなられた素晴らしい女性を偲んで、ゆかりの方々と銀座で一献いかがですか?
思い出話なんて、かの女史がお好きだとは思わないので、生きてるぞ!って、ご報告しあう会・・・なんていかがでしょうか?
この幹事はTJ氏にお願いいたしたく思うのですがいかがでしょうか?
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taikomochi-otona at 2009-03-01 09:34
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taikomochi-otona at 2009-03-01 09:35
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T.JACK
at 2009-03-09 09:18
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えー、レス遅れました。ご無沙汰しております。
で、知らぬ間の幹事ご指名、有り難く拝受いたします。
先週末から高熱で体調崩し、なんと昨日までなんと、
3日も休肝。おかげでお肌の具合がよろしいですわ。
で、知らぬ間の幹事ご指名、有り難く拝受いたします。
先週末から高熱で体調崩し、なんと昨日までなんと、
3日も休肝。おかげでお肌の具合がよろしいですわ。
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taikomochi-otona at 2009-03-09 17:06
by taikomochi-otona
| 2009-02-27 23:59
| 旅・出張呑み
|
Comments(6)