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2009/09/12 天盃 博多祇園山笠

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博多では取引先からお土産に焼酎をもらってしまい、早速、口を切っていただくことに。福岡県朝倉郡筑前町、創業1898年(明治31年)の株式会社天盃が醸す、年間製造二千本の限定酒「博多祇園山笠」。

これは同社の「博多むぎ焼酎 天盃」を五年以上寝かせた古酒であり、趣向ある陶器の容器に入れられている。出荷されるのは山笠の時期で、毎年、祭りの初めに櫛田神社へシリアル番号No.1を奉納しているとのこと。

この一本は、二千本中のシリアルNo.1742番。オン・ザ・ロックスでいただくと、なかなかほど良い熟成感である。寝かせた効果が旨味の凝縮となってしっかりと顕れてはいるものの、強い個性とまでには至っていない。

だからこの酒は、ほとんどの人が呑んで美味しいと受け入れるだろう。尖ったものは感動を呼ぶ場合があれば、その逆の可能性も常に孕む。また、人によって受け取りも大きく異なる。

しかし、この酒はバランスが良い。面白くないと言ってしまえばそうかもしれないが、これはこれで、しっかりとした技術に裏打ちされているのだろうと想像でき、よい仕事だと思う。

原材料は筑紫平野産二条大麦100%で、精麦歩合60%。麹は鹿児島産河内式白麹。酵母、協会9号酵母(吟醸酵母)。仕込み水は古処山脈地下水。常圧再蒸留(天盃式蒸留)。炭素濾過やイオン交換樹脂の使用はなく、糖類も無添加。

40度の酒とて、宅呑みなのに少し酔った。 (C)2009 taikomochi
by taikomochi-otona | 2009-09-12 23:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona