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2010/03/07 宝山 蒸撰白豊 酒精乃雫

福岡で仕入れて別送していた焼酎数本、本日夕刻着荷した。今宵の晩酌として、まずは「宝山 蒸撰白豊 酒精乃雫」の口を切る。

この酒は例年四月に限定発売されるはずだがと思って裏ラベルを見ると、昨年四月の瓶詰め。人気の酒をほぼ一年経って売っているのは珍しいと感じて、買ってみたもの。

鹿児島、日置市の西酒造が醸す芋焼酎「宝山(ほうざん)」の「酒精乃雫」シリーズは、芋の種類を変えて春に三種類出る。これはそのうち「白豊(しろゆたか)」によるもので、ほかに「綾紫」と「紅東(べにあずま)」がある。

紅東という芋は紫色の表皮に黄色の中身、私どもが見慣れている薩摩芋の姿。一方で綾紫は中身も紫の、いわゆるむらさき芋だ。それに対して白豊は、皮も中身も白い。そのあたり、焼酎芋の王者「黄金千貫」に似てますな。

かくのごとく、ひと口に薩摩芋といってもいろいろだ。 宝山の酒精乃雫シリーズは、そんなさまざまな薩摩芋のうち上記の三つの芋を選んで丁寧に醸し、芋の個性による風味の違いを楽しむ趣向。

今回の白豊は、主にでんぷん用として生産されている品種で、鹿児島県では最も収穫量が多い品種という。ふんわりした甘味で美味しく、食用としても多く消費されているとのこと。
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さて、宝山 蒸撰白豊 酒精乃雫だが、常圧単式蒸留した原酒を無濾過、無調整で直詰めしている。だからアル度は三十四度と高い。このところ、やけに高いアルコール度数の焼酎に縁があるな。

まず生(き)で、次いでオン・ザ・ロックスでいただいたが、まずは立ち香がなかなか良い。華やかななのだが、紫芋系のようにちゃらちゃらした派手さではなく、しっとりと品のある香り。

味にはやはり気品がある。さっぱりした甘さなのだが、しかし重みのある味わい。そして微妙な苦味がアクセントとなり、この酒の香味に深味を与えている。さすが西酒造乾坤の酒、とても良い。

酒肴の焼き鳥には、やはり福岡で買い求めた「椒房庵」の生七味と生赤柚子胡椒を薬味として用いた。これ、好きなんだ。拙宅の常備品。 (C)2010 taikomochi
by taikomochi-otona | 2010-03-07 20:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona