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2012/08/14 すし處 氣市

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静岡市内の川辺町、「すし處 氣市(きいち)」にて会食。この店には年に三四度行くのだが、ワタクシ的には静岡の鮨屋で酒を呑むならばここ。

およそ蕎麦屋や鮨屋で、腰を落ち着けまったり呑むのは野暮、という意見には賛成だ。しかしある種の鮨屋では、ついついそうなってしまう。自分で苦笑しつつ、どうにもやめられない。

東京では高輪の「鮨 たかはし」。そこから独立した赤坂、白金のそれぞれお弟子さんの店。地元静岡ではこの氣市。
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この店は、地元を中心に清酒の品揃えが豊富なうえに、どれでも当たり前にぬる燗につけてくれる。これは冷酒専用、などと不粋は言わない。

そして、黙って座れば次からつぎへとアテが出てくる。ちゃんとした一品が出てきてしまう店よりも、料理とも言えないような、まさに鮨屋の片手間仕事といった酒肴が出るところが好きだ。

おおかた前日の鮨種の残りなのだろうが、干したり漬けたり、炙ったり炊いたりの品々。ほんのひと口、まさに肴というよりもアテ。酒が進むこと夥しい。

放っておくと際限なく続くので、こちらからどこかで止めて、握りに切り替えなければならない。そのように申告した後でも、惰性のように仕込んでいた煮物などが二品ほど出てしまう。
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握りは本当に小さい。酒を呑む者に合わせている。「ほんと、ちーせーなー」と言うと「もう少し大きく握りましょうか」と大将が返すが、いやいやこれでいいのである。

しかし、極小なので何巻も食べられてしまう。こちらはこちらで際限がない。夏の夜は永い。まあのんびり、じっくり構えよう。 (C)2012 taikomochi
by taikomochi-otona | 2012-08-15 20:40 | 外呑み | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona