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2013/03/11 ポンチ軒

テレビにも登場される料理人の齋藤元志郎氏は、東京赤坂の洋食店「旬香亭」のオーナーシェフとして有名だった。しかし元をただせば、それは静岡市の呉服町にあった店。齋藤シェフはご出身が静岡の焼津。

その齋藤シェフ、東京でご活躍の後、ありがたいことに地元静岡に戻って来られた。昨年六月に「ポンチ軒 by 旬香亭」をオープン。新しい店の開拓も稀となったワタクシだが、これは行かねばと、福岡から客人がみえるのをきっかけに予約を入れた。

繁華街からは少々離れている。さらに表通りからは引っ込んでいる。一見高級割烹のような、なかなか趣のあるファサード。本来月曜日は定休日らしいが、予約が入れば営業するようで、その姿勢や良し。
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そしてその料理、独創性にあふれ素晴らしく美味。初っ端のジンジャーのムースからやられた。ピンチョスのような色とりどりの肴も、ひとつひとつが面白くも美味しい。ボトルでカヴァを頼んでいて正解だった。

ジャガイモのポタージュは、下に青海苔が潜んでいる。だから二度楽しめるのだが、両者の相性の良さにもびっくりした。以下、滅多にしないことだが、写真はコース全品を掲載。これに最後にお茶が付く。
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エスプーマ様の泡の味付けや、海老フライに添えられる天つゆのジュレなどが特徴的。そんなことから、スペインの「エル・ブジ」で修業したワタクシの中高一貫校の後輩である山田チカラ氏のハナシになった。

すると、彼はもともと赤坂旬香亭にいて、齋藤シェフに勧められてエル・ブジ行ったんだって。へぇー、てな感じ。まったく世間は狭い。

この辺りからワインはシラーに切り替えたが、ビーフシチューが泣けるほど美味しいのは、静岡にあった店からの伝統。ステーキの肉は熊本あか牛で、ワタクシの好みど真ん中。やや脂が多い感じだったが、柔らかい食感はあか牛にしては秀逸。
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〆の品は多様なメニューから選べるのだが、悩んだ末に汁なしそばとする。これでさえ醤油、味噌、塩わさびの三味から選ばなければならないという苦行。今回はスタッフのお勧めにしたがって、醤油。客人は肉なしカレーをチョイス。これも美味しそう。

デザートは、なんとかき氷なんですよ。これも多くの味から選ぶことができるのだが、カラメルをお願いした。もうホントにお腹一杯だったので、口中で融けて腹に触らないデザートに有り難い想い。

ブチアケ書くが、これで税別7千円のコース。質もさることながら、なんというボリューム。ワインも安い。二本フルボトルでいただき、支払合計が二人で21,500円って、いったいぜんたいどうなっているのか。破壊的なコスパと感嘆せざるをえない。

             ☆
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興奮冷めやらぬ気分で街中へ戻ってくると、本来定休日のはずのバー「BOTANiCAL」に灯が点っている。今日はよくよく運が良い。定休日の店をはしごできるなんて。

フレッシュのトマトによるブラッディ・マリーをいただき、二杯目のシャルトリューズのジョーヌは、カウンターで相席になったオモロイおぢちゃんに奢ってもらっちゃった。ほんま、ついてる一日やったわ。 (C)2013 taikomochi
Commented by 履歴書 at 2014-08-13 12:55 x
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by taikomochi-otona | 2013-03-11 23:59 | 外呑み | Comments(1)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona