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2013/03/28 一会

取引先からお誘いを受け、会食に出掛ける。有体に申せば、接待を受ける。店は静岡市内昭和町、両替町通りや江川町通りといった表通りからはやや奥まったところに佇む、和食の店「一会(いちえ)」。

実は二度目であるが、初回はどういういきさつだったか二人でカウンターにて軽くという感じだったので、大きな印象は受けなかった。ただ、美人で愛嬌のある女将の胸に輝く酒に関する資格のバッヂには、眼を瞠った記憶がある。

持ってらっしゃる資格は、ソムリエ、利き酒師、焼酎アドバイザー。素晴らしい。ならば酒の選択はお任せするに限る。生ビールのあと、前回は清酒を呑んだので、今回は料理に合わせて焼酎をオン・ザ・ロックスでという指定にてお願いした。

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結果、芋通しのご推薦だった。「伊佐美」で始まり「三岳」「むかしむかし」、あともう一杯いただいたような気もするが、失念。次第に濃い味わいになっていく流れは、流石である。

自宅で呑みなれている銘柄も混じるが(三岳は一昨日呑んだ)、そんなことは構わない。むしろ、それも含めたそれぞれの酒の香味が相対的に位置付けられ、大変面白かった。

ここは本当に酒の種類が充実していて、芋焼酎だけで三十種余りある。ほか、麦米黒糖泡盛が、それぞれ五から十種類くらい。「兼八」だけでもレギュラーと原酒にもうひとつ、計三酒類もあるのには驚く。もちろん、清酒やワインも然り。

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料理はコースとしての流れだったが、総じて美味しくいただいた。自分で支払ったことがないのが恐縮だが、焼酎はレギュラー銘柄で一杯六百円ほど、料理も単品をみるところでは三桁がほとんどで、割安なのではなかろうか。

較べる方が悪いのだが、もちろんコースで八千円一万円とる店に較べれば、突出した美味ではない。しかし、たらふく呑んで食べて一万円で数枚のお釣りがくるならば、とても使い勝手が良い店だと感じた。

〆の筍ご飯でお腹はパンパン。時節とはいえこの日も店内は満席で、人気ある店と拝察したのであった。 (C)2013 taikomochi
by taikomochi-otona | 2013-03-28 23:59 | 外呑み | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona