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2014/07/22 ヒグラシ鳴く

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早や、ヒグラシが鳴いている。十年少し前に東京から静岡の、それも里山の迫るマンションに引っ越してきたのだが、鳥や虫が多いのは望外の幸せであった。

夏のこの時期、職場に向かおうと宅のドアを開ければ、カブトムシやクワガタにまで遭遇する。外階段を下りていくと、カマキリが威嚇して通せんぼをしている。

帰宅し窓を開けたまま風呂に入れば、さまざまな鳥や虫の音が喧しい。で、今夕はヒグラシが鳴いていた。晩夏の蝉と思われがちだが、意外とそうでもないらしい。

「ウィキペディア」に依れば、「晩夏に鳴くセミのイメージがあるが、実際には成虫は梅雨の最中の6月下旬頃から発生し、ニイニイゼミ同様、他のセミより早く鳴き始める。以後は9月中旬頃までほぼ連日鳴き声を聞くことができる」との由。

別段異常なことではないのだが、それも静岡のこの居に越して初めて知ったこと。鶯が春よりもむしろ初夏に盛んに鳴くこと、また秋口まで鳴くことも、ここで実態とし分かったことである。

しかしどうしても、ヒグラシは今の時分に鳴いてほしくない。こやつが鳴くと、切ないのだ。事実はどうあれ、夏が終わってしまうような胸の苦しさ、それを反射的に覚えるのである。

今宵も晩酌は焼酎のオン・ザ・ロックスとし、麦焼酎「潤の醇」。焙煎した麦のような薫りは、昔の麦茶の香味を思い起こさせる。だから夏に相応しい。一方、これはこれで、また切ない感じなのである。 (C)2014 taikomochi
by taikomochi-otona | 2014-07-22 20:33 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


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