2014/08/22 天狗櫻
2014年 08月 22日
こういう酒には旨いのが多い。昨今は大市場向けに特に企画されたり、問屋や小売店の働き掛けで開発される焼酎も多い。それはそれでよい。だが、日常の晩酌酒と定番にしたいのは、実のところはこんな酒である。
清酒でもそれは言えることで、蔵の実力を知るには地元向けの普通酒を呑んでみることだ。それが旨い蔵の酒は、特定名称酒も当たり前に美味しい。
一番ロットの出る定番酒。そういうベースがあって、それが地元でしっかり受け入れられて、はじめてのそれ以上の展開であると考える。地に足が付いた商売。
伝統的な手法で丁寧に醸されている。一次、二次仕込みとも甕仕込み。それらの原酒をブレンドして、一定の香味を毎年保つ定番酒。だからラベルは多くを語らない。
旨い。特筆すべきは品のよい甘さと、さっとキレるダレのない後口。日常酒とはこういうもの。奇を衒わず飽きることのない、しかしオリジナルな香味。難しい課題をしっかりクリアしていることに敬服。 (C)2014 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2014-08-22 23:00
| 焼酎・泡盛
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