2014/11/26 麻機蓮根
2014年 11月 26日
今では市街化が及んで蓮根畑が激減し、出荷はほぼ静岡市内に限られるようになった。貴重品である。細身で、ほかの地域産と比べて節々がはっきりとくびれ、またふっくらとしているのが特徴。
大変上質で、切るとその液汁は納豆のように粘り気が強く、糸を引く。それでいながら、しゃきっとした食感をも併せ持つ。例年九月下旬から翌年四月下旬まで出回り、今がまさに旬である。
さて麻機。静岡のヒトはおしなべて「あさばた」と濁って発音するが、正式には濁らず「あさはた」。小学校や公民館など、公的施設の名称はみな濁らない。蓮根の名称も「あさはた」蓮根である。
不思議なハナシだ。とまれ、美味しいことに変わりはない。先週「板前てんぷら 成生(なるせ)」でいただいて感激した。本日はスーパーに出ていたものを、家人が鰹煮にしてくれる。
もちろんこれはこれで旨いが、成生のものには到底及ばない。腕がどうこうというより、蓮根自体の質が大きく関わっているように思う。家人の名誉のためにも言及しておく。
酒は球磨、豊永酒造さんの「無濾過 自我田(じがでん)」。オン・ザ・ロックスよし、お湯割りよしの素晴らしい米焼酎だが、今宵もあいかわらず前者で。 (C)2014 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2014-11-26 23:00
| 焼酎・泡盛
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