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2015/03/04 近年最高の和食「日本料理 くりた」

静岡市の常盤公園南に店を構える「日本料理 くりた」は、比較的新しい店で、ワタクシが初めて訪店したのも三年前のこと。正統日本料理を親方の目の行き届く範囲、カウンター六席、テーブル六席で食べさせる。

京都と東京の「たん熊北店」で修業された掛川市出身の親方が出す、丹精込めた料理の品々。初回から大層気に入って、以降四半期に一回ほどのペースでお世話になっている。

知人に地元の料理人で、やはり東西都で修業した人がいるが、京都においては確かにその技は優れている、勉強になったと申す。ただ、特に魚介の素材が悪く、静岡の魚でこの料理を造れたらなあ、と思うことしばしばであった言う。
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まさしくその夢を実現しているのが、くりたであると思う。ここの造りは、新鮮な魚介をそのまま用いることはない。素材を寝かせて、旨味を引き出す。加えて、今回のような生唐墨などを添え、食べ方に工夫する。

素材が良くなければできないことであるが、かえって静岡のように素材が良すぎると、勢い切って出すだけという店が多くなる。その相克を乗り越えた、素晴らしい造り。いつも感動するが、今宵もまた。

他の品々も、すべからく著しく美味しい。十品近い献立で、ただの一品として「うーん」とか「まあまあ」などという感想が出るものがないのは、実に稀有なこと。京都の有名旅館でも、大阪の割烹でもなかなかない。

写真は思い切って、造りに用いられた鮪と平目、そしてその盛合せのみを掲げる。もちろん、ほかの料理の見栄えの良さも、味わい同様特筆すべきものだったことは、触れさせていただく。 (C)2015 taikomochi
by taikomochi-otona | 2015-03-04 23:59 | 外呑み | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona
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