人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2015/03/12 銀座「酒仙堂」

11日水曜日は休肝日とし、翌木曜日、夕刻の新幹線で東京。食事を終えて、独り銀座。バー「酒仙堂」の地下の扉を開けると、早い時間とて誰もいない。オーナーバーテンダー樋渡さんに促され、カウンター最奥の席に座る。

まずは清酒。「八海山」の本醸造をぬる燗につけてもらい、肴には牛スジ大根を。するとマスターが、菜の花のお浸しやイカナゴの釘煮等々、少しずついろいろサービスしてくれる。

頼んだ肴がくる前にぬる燗が終わってしまいそうだったので、チビチビとやった。それでも清酒は終わってしまい、結局、牛スジ大根には「白州」のハイボールを。

これはこれで、絶妙な取り合せ。ほっこりしたところで、気を入れ直す。ダイキリをいただいて口の中をさっぱりさせ、モルトへ。酸味があってドライなやつと、濃く充実したのを一杯ずつ。

この頃から客が入りはじめる。まずはワタクシの反対側の左端に一人。この方、マスターの同級生でブラジル在住らしい。二人の会話が友達口調だ。

続けて男性三人客が、ワタクシとは二席空けてカウンターの真ん中へ。ワタクシに近い側に座る方が、「すいませんね」と挨拶される。大勢で騒がせることになって、という意味ととらえた。丁寧で好ましい。
2015/03/12 銀座「酒仙堂」_c0156212_18312476.jpg
男女のカップルが入店。ワタクシの左側に並んで座る。女性はお酒を呑まれないらしく、ノンアルコールのカクテルを所望している。

電話があって、マスターが「お一人ですか。それなら大丈夫です」と喋っている。残りの空席は、左から二番目の一席のみだ。

するとワタクシの左隣の女性が、相方の男性に「一人って寂しくない?私はダメ」と、電話の会話を聞いて語りかける。男性も「オレも一人はムリ」と。

すぐ隣に一人客が座っている(ワタクシのことです)のに、声を潜めることもない大胆な会話だ。気分を悪くこそしないが、その四十がらみのお二人に「大人になればとても楽しいよ、独りでも」と、心の中で語りかけた。

それにバーでは、バーテンダーと会話を交わすという楽しみがある。その意味では決して独りではない。もちろん自分の中に籠りたければ、それはそれでバーテンダーが察してくれる。

何といっても、心底美味しいお酒を楽しむには一人がいい。自分のペースで、気兼ねなく好きな酒を注文し、堪能することができる。

満席になった。モルトのあとは、レアなりんごスピリッツベースのジンをいただき、最後はいつものように「ウンダーベルク」で胃を整えたのであった。

独り楽しむのはいいけど、これではちょっと楽しみ過ぎか。でもちゃんと横着せずに、地下鉄丸ノ内線で東京駅最寄りのホテルまで帰ったのである。 (C)2015 taikomochi
Commented by プッチ at 2015-03-15 14:16 x
太鼓持ちさん
銀座のBar「酒仙堂」!
ずっと行ってみたくて。
来月、再来月、東京に行くので行けたらいいなぁ〜と思っています(^^)
Commented by taikomochi-otona at 2015-03-16 08:24
銀座のど真ん中で便の良いところですから、ぜひいらっしゃってください。夕方早い時間からやってますよ。(^_-)
Commented by プッチ at 2015-03-17 07:52 x
太鼓持ちさん、ありがとうございま〜す。
早い時間からやっているのは嬉しいですね^_^
Commented by taikomochi-otona at 2015-03-18 08:28
お出でのなった折の、ご感想を楽しみにしております。
by taikomochi-otona | 2015-03-13 23:00 | 旅・出張呑み | Comments(4)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona