人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2015/04/05 富乃宝山

この週末から来週いっぱい天気が悪いようだ。土曜日は朝方の雲が次第に薄くなり、時おり陽も差した。予報より大分ましだったが、その代わり風が半端なく強い。満開の桜が散りきってしまうのではないかと怪しまれた。

本日日曜日は終日雨。それでも強くはないので、昨日に続けて歩きに出かけた。傘をさして。そうして土日二日間、天候に関わらずしっかりと歩く。しっかりというのは、一日一万三千歩前後である。

       ◇

晩酌には「富乃宝山」の新しい一升瓶の口を切る。オン・ザ・ロックスでいただき、酒肴には豚ちりを食べた。この鹿児島県日置市の西酒造が醸す芋焼酎は、ン十年前にまだ焼酎素人だった私の目を開かせた一本だ。

学生の頃から球磨焼酎などの米焼酎、そしてあっさり目の麦焼酎などは呑んでいたが、芋はちょっと敬遠していた。香味がまだ洗練されていない時代とて、なかなかカラダが受け付けなかったのである。

そんななか、初めて富乃宝山を呑んだ時は驚愕した。まるで「コワントロー」を髣髴とさせるシトラス系の香り。芋を原料としながら、なんでこんな芳香が立つのか。香り付けでもしてるんぢゃないか、と訝ったものだ。

       ◇

爾来、一升瓶一ダースほど呑み干したと思うが、昨今、その香りが薄くなっているような気がしてしょうがない。もちろん、こちらの慣れによる、或いは加齢による感度の低下の方が蓋然性は高い。

それでも一抹の寂しさが拭えないのである。いそいそと一升瓶を出してきて、口周りの包装を外し、覆う金属を切り栓を開け、さあ一杯。グラスに鼻を付けて香りを吸い込む。その折の失望が哀しいのである。 (C)2015 taikomochi
by taikomochi-otona | 2015-04-05 23:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona