2016/03/28 青酎 麦
2016年 03月 28日
福岡に出張すると、私用とて恐縮ではあるが、或る酒店にお連れいただき、焼酎を仕入れてくるのだ。一升瓶六本。というのも、酒用の段ボールには、六本がきっちり収まるからである。
空間がなければ破損の惧れが少ないし、何より六本きっちりだと酒店が喜ぶ。これが四本や五本だったと、できた隙間に新聞紙などの緩衝材を詰めなければならない。そういった手間がないのだ。
こういった気遣いは大事で、買い物や飲食では結構気に掛けている。もちろん喜ばれたい、分かってるねと思われたいとの下心だが、売り手と買い手はお互い様、ウィンウィンでなければという信念は持ち合わせている。
とまれ福岡出張から帰ると、翌日あたりに別送していた焼酎が届く。これで暫くは安泰、と気持ちが満たされる。で、つい新しい一升瓶の口を切りたくなる。ということで本日は「青酎 麦」を開ける。
福岡で求めたものではない。九州の焼酎でもない。伊豆諸島のいちばん外れにある青ヶ島の酒だ。青ヶ島酒造合資会社は、島内の生産者が集まり設立された蔵で、九名の芋農家がそれぞれ酒造を行っている。
したがって、ラベルは同じでも生産者が違う可能性があり、瓶によって味わいが微妙に異なるということがある。面白いものである。もともとは芋焼酎を造っていたが、今ではこのように麦焼酎もある。
島には水利がなく、米作ができない。原料米がないだけでなく、大量の水を必要とする清酒醸造は無理なハナシである。そんな環境下で、地産地消の酒「島酒」として焼酎が造られてきた。
しかしながら三年熟成のこの酒は、実に芳ばしい麦の香りに豊富なミネラルを感じさせる濃醇な味わいの、なかなかどうしての逸品だ。大したものだと感じ入るのである。明日は休肝日の予定。 (C)2016 taikomochi
空間がなければ破損の惧れが少ないし、何より六本きっちりだと酒店が喜ぶ。これが四本や五本だったと、できた隙間に新聞紙などの緩衝材を詰めなければならない。そういった手間がないのだ。
こういった気遣いは大事で、買い物や飲食では結構気に掛けている。もちろん喜ばれたい、分かってるねと思われたいとの下心だが、売り手と買い手はお互い様、ウィンウィンでなければという信念は持ち合わせている。
福岡で求めたものではない。九州の焼酎でもない。伊豆諸島のいちばん外れにある青ヶ島の酒だ。青ヶ島酒造合資会社は、島内の生産者が集まり設立された蔵で、九名の芋農家がそれぞれ酒造を行っている。
したがって、ラベルは同じでも生産者が違う可能性があり、瓶によって味わいが微妙に異なるということがある。面白いものである。もともとは芋焼酎を造っていたが、今ではこのように麦焼酎もある。
島には水利がなく、米作ができない。原料米がないだけでなく、大量の水を必要とする清酒醸造は無理なハナシである。そんな環境下で、地産地消の酒「島酒」として焼酎が造られてきた。
しかしながら三年熟成のこの酒は、実に芳ばしい麦の香りに豊富なミネラルを感じさせる濃醇な味わいの、なかなかどうしての逸品だ。大したものだと感じ入るのである。明日は休肝日の予定。 (C)2016 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2016-03-28 23:00
| 焼酎・泡盛
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