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2016/04/27 特吟 六調子青

球磨地方は、熊本県でも鹿児島県境に近い南部にあり、地震の震源域には遠い。球磨焼酎酒造組合のサイトにも「幸いにも(中略)大きな被害はございませんでした。生産も出荷もこれまでどおり出来ます」とある。

それでも今、熊本の酒を呑むにあたっては、さまざまな想いが去来する。大学時代の同窓生や仕事で付き合いのある方々、そして博多中洲の女性たち(熊本出身者が多い)。顔そして顔が、次々と脳裏へ浮かぶ。

「うちの酒はストレートかロックで飲んでほしい」とは六調子酒造株式会社、池邊社長の弁。今宵、もちろんオン・ザ・ロックスでいただくのは、長期熟成の「特吟 六調子青」。てか、他の焼酎も常にロックなんだけど。
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六調子との付き合いは古い。学生時代に(ン十年前)初めて焼酎に親しんだのも、六調子からだった。その頃の焼酎はまだ洗練とは対極にあったが、米が原料の球磨焼酎は、比較的とっつき易かったのだと思う。

六調子のラベルには、芹沢銈介氏のデザインが用いられる。趣の深いもので、それこそン十年前から変わらない。氏は静岡市、ワタクシの職場から目と鼻の先の生まれ。市内には「静岡市立芹沢銈介美術館」がある。

この熊本の酒、かように付き合いが長く、縁の深い酒なのだ。雨が降り出している。もうじき梅雨だなあ、と思う。熊本のさまざまな難儀について、考えを巡らせる。 (C)2016 taikomochi
by taikomochi-otona | 2016-04-27 23:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


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