2017/02/13 「安田 蔓無源氏」を呑み終える
2017年 02月 13日
日中の仕事はともかく、日暮れては真っ直ぐに帰宅して本日も宅呑みができた。まあまあ平穏と申してよかろう。晩酌は芋焼酎として、鹿児島県、国分酒造協業組合の「安田 蔓無源氏(つるなしげんじ)」。
蔓無源氏は明治40年に発見され、大正から昭和の初めにかけて盛んに栽培されて、食用や焼酎用に供されていた芋。しかしその後、より収量の高い芋に生産が移り、生産が絶えていた。
これを平成15年、霧島市の谷山秀時氏が十本の苗から栽培に取り組み、復活に成功させたのである。そして二年後の平成17年秋に蔓無源氏による焼酎の仕込みが始まり、以来毎年造りが行われている。
本焼酎は麹も芋麹を用いた全量芋焼酎。また「安田」の名前の由来は、平成4年に国分酒造の杜氏となった「安田宣久」が杜氏人生の集大成として取り組んだ焼酎であることから、その名を冠されているもの。
香味は独特である。安田には華やかな香りを演出するモノテルペンアルコール類が豊富に含まれており、薔薇やライチ様の華やかで清涼感のある芳香がする。味には他に類を見ない苦味系を含んでいる。
これらによって、ジンにも似た焼酎らしからぬ香味をもつのがこの酒の最大の特徴である。ややとっつきにくいが、葱、玉葱、香味野菜などには抜群の相性をみせると感じた。
とてもオリジナリティーがあり、こういった努力、試みは素晴らしいものと拝察し、歓迎するものである。本日、一升が空いた。 (C)2017 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2017-02-13 23:00
| 焼酎・泡盛
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