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2017/08/20 「玉峰館」の夕食

時間となりて、母屋の食事処へいそいそと赴く。そこはとてもレストラン風だ。暖簾で仕切られた個室などなく、カウンターにオープンなテーブル席のホール。

勧められ、また好みであるのでカウンターに腰かける。驚いたのは、左利きのワタクシに合わせて箸の向きがすぐさま変えられるところだ。まだ何もしていないのに。

チェックインの際にペンを持った手を見て、出されたわらび餅に添えた菓子楊枝の向きがサッと反転された。気が利いてるなとは思ったが、その情報がここまで徹底されているとは。
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料理はワタクシの予想とは異なって、創作和食である。器、盛り付けともに美しく凝っており、眼を楽しませてくれる。味付けも悪くない。

ただ、素材のコストは締めてるなと感じる。ポーションは小さく、質の面でもやや疑問に感じるものが散見される。刺身など、伊豆の海岸寄りでこれでは、と正直思う。
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まあ、普段旨いものばかり食べて驕ったお前の口ではな、と言われればそれまで。さらには、そもそもワタクシは創作的な和食を苦手とするので、読者諸氏は諸般併せてお考えあれ。

冷酒やワインのデギスタシオン的なのを勧められたが、当方はぬる燗を好みするので断った。ビールはもう部屋で呑んだので、端から清酒のぬる燗。
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それにしても旅館の酒は高いよ。一升二千五百円(税別)の「天の戸 天辛」が一合千円で一番安いやつ。四倍取るか。するとやはり、料理も原価率は二十五パーセントが目途かな、などと邪推。

天の戸の次は、沼津の酒「白隠正宗」とする。詳細銘柄は不詳。これは旨かった。一合千五百円也。夫婦二人、大人しく清酒二合で切り上げた。この価格ではなかなかね。
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離れの部屋への帰り路、旅館専用の源泉が夜空に濛々と湯煙を上げるのが幻想的ですらある。小路もライトアップされてまこと、良い雰囲気だ。 (C)2017 taikomochi

by taikomochi-otona | 2017-08-21 09:22 | 旅・出張呑み | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona