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2009/01/10 「ボーマール」と「仙介」

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午前中運動。汗をかいて帰宅して、シャワーを浴びて昼食に泡。「ボーマール クレマンド・ロワール カルト・テュルクワース」。

色は薄いが、泡立ちは豪勢。酸味と甘味の感じは、或る種の清涼飲料水のようなキッチュさをイメージさせるが、決して安っぽいわけではない。
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晩酌には新しい清酒を口開け。「仙介(せんすけ) 純米酒」。灘御影郷で二百五十年の歴史を刻む「泉酒造」が、平成十九年一月、十二年振りに自家醸造を再開し、代々当主が受け継ぐ名を付けた酒。

泉酒造は震災で蔵が倒壊して燃え、酒造りができなくなり、長らく親戚筋にあたる香川県琴平の「西野金陵」に製造を委託していた。その酒造りを七代目仙介の孫娘、一九七七年生まれの西野藍さんが、丹波杜氏の指導のもとに復活させたのである。

ぬる燗でいただいたが、とても良い。すぐに、この香味は大好きな部類だと知れた。灘らしい、すっきりした灘の生一本の辛口。しかし辛いばかりではなく、旨味がたっぷりとあるので呑み飽きない。

刺身を主な酒肴にいただいたが、醤油に合うこと。酒の辛さが醤油の甘味を引き出して、刺身を続けて食べても口の中が塩辛くなり過ぎない。とにかく、とても良く出来た酒である。

なお、仙介にはこの他に本醸造、限定生産の特別純米がある。また、泉酒造の従来からの主力銘柄「泉正宗」は、いまでも西野金陵製とのこと。

それにしても、先日いただいた浜福鶴銘醸の「七ツ梅」といいこの仙介といい、灘の底力を感じる。「大黒正宗」も含めていよいよというか、震災から十余年経ち漸くというべきか、灘が面白い。 (C)2009 taikomochi
Commented by hawk89 at 2009-01-11 15:16 x
震災という破壊から新たな創造を産み出した灘の蔵元は
現代社会の希望かもしれませんね。
良酒を味わいながらイノベーションを学び未来社会に思いを馳せる。
奥深いこと、酒の世界は。

Commented by taikomochi-otona at 2009-01-12 10:42
なかなか頭が下がることです、hawk89さん。
特にこのご時世、仰るように、希望を感じます。
素晴らしいですね。
Commented by sakenomi_don at 2009-01-12 22:46
おっ、「仙介」はこの純米を秋頃に晩酌で呑みました。その時は、どちらかと言えばドライに感じましたが、スイスイ呑んじゃったのを覚えています。

感じ方は様々ですし、それはさておき、私はまた気になる蔵が増えましたよ^^。
Commented by つっちー at 2009-01-13 00:32 x
遅くなりましたが明けましておめでとうございます。

今から18年も前の事ですが、よく通った七間町の居酒屋で
仕事仲間と泉正宗の樽酒を飲んでいました。

日本酒を飲み始めた頃の思い出の酒です。

同じ蔵の「仙介」、一度飲んでみたいと思いました。
Commented by taikomochi-otona at 2009-01-13 10:30
さすがどんさん、もうお呑みになられましたか。
そう、辛口=ドライに感じました。まことに灘酒らしく。
しかし、ただ辛いばかりのキレた酒でもなく、奥行きも感じました。

仰るようにスイスイ行ってしまって怖いくらいですね。
良い酒です。
Commented by taikomochi-otona at 2009-01-13 10:34
つっちーさん、あけましておめでとうございます。
遅くなりましたが、本年もよろしくお願い申し上げます。

おお、そのような昔に七間町で泉正宗を。
それはとても粋ですねぇ。
なかなか静岡で他に置いてある店も稀だったでしょうに。

まだ、灘の蔵が震災の被害を受ける前、泉正宗がそこで
醸されていた頃ですね。そう考えると感慨があるお話です。
ぜひ、その繋がりで、この仙介を試してみてください。
by taikomochi-otona | 2009-01-10 23:00 | 清酒 | Comments(6)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona