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2010/02/17 「寿々半」にてはりはり鍋

四日連続の会食週間、第三日目。といいつつ、既述のように昨日は立食パーティーを酒抜きでやり過ごし、休肝日としたのであった。

さて、今宵は福岡から懇意のお客さまを迎えて、久し振りに「寿々半」。客人も寿々半は既にお馴染みだが、同じ店ばかりでは申し訳ないと、このところ別のお店にお連れすることが多かったのである。

しかし、久々にホームグラウンドへ戻ってきた。寿々半は酒食の質が良いのはもちろんだが、そのレパートリーの広さも大きな取り柄。しかしながら、私のような頻度で通っていると、さすがに食べ尽くしの感もある。
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それでもプライベートならまだしも、客さまを何度もお連れして感心してもらっていると、いつかはネタ切れとなるのは必定。そういう理由もあって、このところ福岡客人とは他の店に浮気をしていたのだ。

だが、そろそろ寿々半に新たなパーステクティヴを見出す試みをする時期だ。やけに大きく出てしまったが、実は先日、昼食に寿々半を訪れ、「そういう訳なんだけど、何か画期的なのない?」と相談したのである。

大将、暫し思案の後、鯨が入るけど「はりはり鍋」しようか、と。おお、それはまさしく新たなパーステクティヴだ、とばかり即座に決定してこの日を迎えたのであった。
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まずは鯨の赤身とベーコンを刺身ででいただくが、このベーコンの美味しいこと。油は飽くまで上質で、全くしつこさとは無縁。口中でそれが融けて旨みとなって広がるさま、まさしく絶品である。

そして、はりはり鍋。関西に暮らすと名前は耳にするものの、実際に食べることはなかなか稀な食である。そして、そのレア感が独特の憧憬を呼ぶ。決してオーストラリアの人とは囲めない、鯨肉を用いた鍋だ。
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「はりはり」は、水菜(それ自体、以前は関西独特の食材だったが)の食感から来ている。だから鯨肉でなくてもはりはり鍋なのだが、やはり鯨肉仕様が王道だ。

水菜と鯨肉以外は何も入れない。過去、鯨肉が最も安価な肉だった頃には、極めて庶民的で簡素な鍋だったであろう。それが時代の巡り合わせで、高級感さえ漂う珍味系の食事となってしまったのは、まことに皮肉なことである。

美味しく温まり、そののちもう一軒、女子が侍る店に行って、会食ウィークのハイライトを終える。明日も「てっさてっちり」にて会食の予定で、内容は豪勢だが、一軒で終えて帰宅は遅くならないはず。 (C)2010 taikomochi
Commented by O at 2010-02-20 10:11 x
鯨のはりはり鍋、食したことがありませんが、とても美味そうな。
画期的だと思います。
Commented by taikomochi-otona at 2010-02-20 22:20
Oさん、お久し振りです。
確かに画期的でした。獣肉に非ず、魚肉に非ず。
寿々半の大将にはまだまだ頭を悩ましてもらいましょう。(^^ゞ
Commented by (N) at 2010-02-20 23:54 x
本当に大変お世話になりました。
赤身、ベーコンは絶品!鍋も美味しく最後のうどんも最高でした。
全く何しに行ったのだか・・・。といつもながらの反省です。
また遅くまでお付き合いさせてしまいすみません!
楽しくてつい時間を忘れてしまいました。来月はお待ちしていますね。
Commented by taikomochi-otona at 2010-02-21 20:47
(N)さん、お疲れ様でした。くじら、美味しかったですね。
ご満足いただけて嬉しいです。
良く働き、良く食べ呑む。これが秘訣ですよね。(^.^)

三月はよろしくお願いします。お世話掛けます。<(_ _)>
Commented by OKAME at 2010-02-27 13:54 x
大阪人は、てっちりに次いでよくはりはり鍋を食べる!
でも、そういや最近食べてないなぁ・・・^^;
大阪では、旨味を閉じ込めるのと、ダシを濁さないため、鯨は軽く片栗粉をまぶすけど、これはそのまま?
ところでこの日寿々半は、シーシェパードに体当たりされなかったのかな??^^
Commented by taikomochi-otona at 2010-02-28 07:46
やはり、そう仰いながら食べてないでしょう? OKAMEさん。
大阪ではポピュラーなのようで、私の周りでも意外と
食べていないのが「はりはり」である気がします。

片栗粉をまぶすのは初耳です。
今度寿々半の大将に聞いてみましょう。
阿倍野の料理学校出て、大阪で修行していますゆえ。

さすがにシーシェパードも丘には上がれないようで。(~_~)
今度船長が日本にいらっしゃいますな、捕まって。
はりはりで歓待したいものですね。
by taikomochi-otona | 2010-02-17 23:59 | 外呑み | Comments(6)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona