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2012/02/05 ビーフシチューに「喜六」を合わせる

齢をとると保守的になるのはしょうがないことで、それは自然の摂理である。イノベーションには試行(トライ)と失敗(エラー)がつきもので、その繰り返しからセンミツ(千に三つ)での成功が生まれる。

尊い作業であって、なくてはならないものだが、いかんせん時間がかかる。時間をたくさんもっている若者に、なるべく担ってほしい。齢をとると時間が少ない。三つに当たらずにお陀仏してしまうのである。

食についても同様、つか、食は典型的。この齢になると、冒険的にトライをしてエラーしてしまうと、貴重な残された食事の機会を徒にしてしまう。しかしながら、それはそれでワンパターンに陥るという弊害を伴っている。
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拙宅でビーフシチュー、さらに前菜はスモークサーモンとくれば、それは洋食であって、パンを用意してワインを開けるということになる。しかし、このたびは芋焼酎をもってきて、銘柄は黒木本店の「喜六」(正しくは「㐂六」。化けていたら失礼、七が三つの字)。

ビーフシチューは味が濃いので、タンニンのしっかりした赤ワインを合わせると、良い意味で対抗して旨い。それをオン・ザ・ロックスの芋焼酎にすると、優れた芋焼酎独特のオレンジっぽい香りと後味のキレが、まったりしたシチューの後口をさっぱりさせる。

ベストなマリアージュとは言い切れないが、問題なく美味しい。イノベーションといっては大袈裟すぎて赤面ものだが、慣習を破ってみる。実にささやかながら、トライのつもりなのであった。 (C)2012 taikomochi
Commented by (N) at 2012-02-06 09:03 x
すばらしい発見ですね!
固定概念でワインばかりでしたが、芋を合わせるとは・・・。
試してみる価値、ありますね!
Commented by taikomochi-otona at 2012-02-06 11:47
(N)さん、お恥ずかしい。
こんなしてエラそうに書くべきことでもありませんでした。m(__)m
by taikomochi-otona | 2012-02-05 19:45 | 焼酎・泡盛 | Comments(2)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona