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2012/05/13 鰹刺身考

2012/05/13 鰹刺身考_c0156212_847231.jpg
鰹を刺身で食べるのは、少なくとも自宅で普通にということでは、当地静岡ほか限られた地域だけのようである。というのも、過去、他所の方にそれを驚かれる経験を何度もしているのだ。

一般的には、鰹は土佐造りで食べるようである。因みに「たたき」というと、「鯵のたたき」のように文字通りたたいた刺身をイメージしてしまい、ワタクシは鰹については「土佐造り」を用いる。両者は別の調理法、とする意見も承知してはいるが。

確かに東京に住んでした時分、最寄りのスーパーなどで、鰹の刺身を目にすることはほとんどなかったような気がする。土佐造りは必ず置いてあっても。

静岡ではもっぱらサクで、ほぼ必ず並んでいる。よしんば土佐造りが置いていないことがあっても。そのサク、あるいは切り身の中には、この時期では皮付きがあることも多い。

まだ初鰹といってもよいこの季節、鰹の刺身は皮付きに限る。もちろん嗜好のことなので、静岡の人皆がそうではなかろうが、ワタクシは大好きだ。そのシャリッと、鉄というか亜鉛のような金属的香味と皮の歯応えは、何ともいえないものである。

このあと戻り鰹になると、皮は要らない。それは脂ののった、まったりとふくよかな別の味わい。かように鰹は、ある意味では鮪を凌駕する美味しさの魚であって、実際に当地では鮪より好き、という者は多い。

写真は昨日土曜日、その皮付き鰹の刺身を肴に、鳥取県智頭町、諏訪泉酒造の酒「諏訪泉 特別純米 生 H20BY」をぬる燗につけていただいた図。良い相性であった。

また本日日曜日は、塩麹に漬けた豚を焼いたものなどを食べながら、既に終売となって久しいがストックを持つ「完囲い 全麹仕込」の、新しい一升瓶の口を切る。オン・ザ・ロックスでいただいたが、ストック最後の一本とて在庫払底が少々不安。 (C)2012 taikomochi
Commented by konemiu at 2012-05-15 07:08
taikomochi-otonaさんのブログ記事を拝見して以来、我が家でも走りの鰹は「皮付き」を購入するようになりました。一度体験すると、「皮なし」は物足りなくなりますね♪ それと、新茶ありがとうございました。普段お茶を呑まないムスメも、「おいし~~♪」と声を上げておりましたっ☆
Commented by taikomochi-otona at 2012-05-15 09:30
そうですか、盛岡でも皮付き売っていますか。
結構ポピュラーなんでしょうか。
論を改めねばなりませんね。

とまれ同好の士、ご同慶の至りに存じます。
ほんと、皮付き旨いっすよね。

お茶については、粗茶、失礼をば。
Commented by konemiu at 2012-05-15 20:48
いや、正直、シーズン3回買えればいいほうで、“ポピュラー”でないのは確実です。たぶん、「皮付き鰹」を喰えると思ってる人はかなり少ないでしょう(笑)
お茶は、本日も美味しくいただきました☆
Commented by taikomochi-otona at 2012-05-15 22:04
そうなんですね。
正直、なんかほっとする自分が我儘です。(^^ゞ

新茶、ご愛飲有難く。
Commented by kao at 2012-05-15 22:04 x
鰹の話はよだれ物ですが(失礼:笑)
初鰹(青春時代)と戻鰹(現在)をイメージしてしまう私です。

話がそれてすみません。
この焼き締めのお皿に目がいき、鰹以上に興味があります。

またまた話がそれてすみません。
「完囲い 全麹仕込」一升瓶2本ストックしてあります。
ご必要の折には何なりとお申し付けください(笑)
Commented by taikomochi-otona at 2012-05-15 22:13
かおさん、その初と戻りの例えは素晴らしい。
気が利く会話とはそういうものですね。

皿は備前です。
随分前からあるので、出自は忘れました。(^^ゞ
東京時代にデパートの展示会あたりで買ったのかな。
なかなか使える皿です。

全麹、思わずニヤリとしてしまい、いかんいかん。
いつもいつもご好意に甘えるわけにもいきませぬ。
Commented by kao at 2012-05-26 23:23 x
甘えさせぬためにも(人間にはそういうことも必要ですね:笑)
定額いただければにしましょう。
完囲いが世間一般からなくなって、どこでも入手できなくなり、それでも飲みたい時にに、お申し付けください。
多分、その時でもいくらでも入る手立てがあります。
裏の世界は怖い!?ですね・・・・・大笑
Commented by taikomochi-otona at 2012-05-28 09:23
かおさん、お申し出ありがとうございます。
今の在庫が切れて、全麹を呑みたくて悶え苦しむようになったら、
きっとご連絡差し上げますので、
その節は何卒よろしくお願い申し上げます。
by taikomochi-otona | 2012-05-13 23:00 | 清酒 | Comments(8)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona