2012/08/14 すし處 氣市
2012年 08月 15日
およそ蕎麦屋や鮨屋で、腰を落ち着けまったり呑むのは野暮、という意見には賛成だ。しかしある種の鮨屋では、ついついそうなってしまう。自分で苦笑しつつ、どうにもやめられない。
東京では高輪の「鮨 たかはし」。そこから独立した赤坂、白金のそれぞれお弟子さんの店。地元静岡ではこの氣市。
そして、黙って座れば次からつぎへとアテが出てくる。ちゃんとした一品が出てきてしまう店よりも、料理とも言えないような、まさに鮨屋の片手間仕事といった酒肴が出るところが好きだ。
おおかた前日の鮨種の残りなのだろうが、干したり漬けたり、炙ったり炊いたりの品々。ほんのひと口、まさに肴というよりもアテ。酒が進むこと夥しい。
放っておくと際限なく続くので、こちらからどこかで止めて、握りに切り替えなければならない。そのように申告した後でも、惰性のように仕込んでいた煮物などが二品ほど出てしまう。
しかし、極小なので何巻も食べられてしまう。こちらはこちらで際限がない。夏の夜は永い。まあのんびり、じっくり構えよう。 (C)2012 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2012-08-15 20:40
| 外呑み
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