2012/10/16 まだ呑んでいる「完がこい 全麹仕込」
2012年 10月 16日
いや、簡単といってしまうと語弊があるが、少なくともワタクシが福岡でお連れいただく酒店では手に入る。最初のうちは「おおっ」という感じで必ず購っていたが、さすがに昨今はその感動が薄れており。
しかしながら、そういう頃こそ要注意。オオカミ少年の例えではないが、ある日いきなり、ほんとうに、棚から消えていたりするのだろう。
それにしても不思議なのは、終売に際してこの酒が、一体どのくらい市中に溜め込まれたか。膨大な量と推察されるのは、未だに売っている事実に加え、それが正価の場合が多いからだ。
そんな事由で、終売と聞いた最初の頃は有難がっていたのに、昨今はそうでもない。これは失礼なハナシであって、レアかそうでないかは本来、酒の香味とは全く関係ないのである。
と自らを戒めて味わえば、やはりこの酒、実に味わい深い名酒。米の旨みが濃縮され、これでもかという濃醇さ。稀有な個性を再確認するにつけ、マジで品切れとなる怖さ、改めて身に沁みる。 (C)2012 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2012-10-16 21:21
| 焼酎・泡盛
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