2014/01/31 作 prototype-M 1308
2014年 01月 31日
三重県鈴鹿市の清水清三郎商店は明治2年の創業だが、全盛期には6千石以上あった製造量が、一時は20分の1にまで縮んでいた。そんななか、生き残りを賭けて立ち上げたブランドがこの「作」である。
「さく」ではなく「ざく」と読む。この名が当たった。「機動戦士ガンダム」の「ザク」を連想させることから、ガンダムファンのなかで火が付いた。そこから一般に波及して、今や人気銘柄となって蔵元の看板ブランドに成長。
「プロトタイプ」シリーズは、そんな作において、蔵元がさらなる挑戦をしているもの。火入れの原酒シリーズでありながら、フレッシュ感を第一に掲げ、そのための新たな手法まで開発している。
さてこの酒、酒蔵の槽場で搾りたてのお酒を試飲しているような味わいには、心底驚く。燗酒好みのワタクシでさえ、冷酒のまま一杯きいた際には、思わず「旨いわ、これ」と声に出してしまう。
フルーティーさが抜群なのだが、不思議と香りというより味わいにそれがあって、肴を邪魔しない。微かな発泡もあいまって、とても爽やか。
そのようであっても、呑んでみれば清酒としての本質的な旨味が味わえる。旨いのである。これには多分、自家熟成も効果を発揮していよう。
燗にもつけてみたが、これはあまりよくない。平凡な酒になってしまう。常温あたりが上々とワタクシは感じた。
酒米はミエノユメ、精米歩合60%。酵母は自社保存株を使用。杜氏は内山智広氏、アルコール度数は16度。
本日は日帰りで東京。数年ぶりに池袋に赴き、さらには多分十年以上ぶりにサンシャインシティへ。もちろん商談である。そんに出張を経てか、気分はまあまあへと変化。 (C)2014 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2014-01-31 20:45
| 清酒
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