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2014/04/11 愚息交通事故記 [六、寿志 城助]

愚息の交通事故で急遽神戸に赴き、三日間滞在した。その前は名古屋に泊まっていたこともあり、突然の長旅となっていたのである。しかし、そうそう仕事に穴を開けられず、いったん静岡に退却していた。

そして事故から五日目、仕事を終えた金曜日の夕刻、家人とともに再び神戸へと向かう。まずは新神戸から愚息がアルバイトをしている鮨店に直行し、急な入院で迷惑を掛けているお詫びかたがた、食事をする予定である。

その店、名を「寿志 城助(じょうすけ)」という。ミシュランで星が付いている名店。予めネットで情報収集したが、「食べログ」の評判には吃驚した。毀誉褒貶が激しいとはこのことを言う。

大将の接客態度に批判が集中している。一方で食事そのものについては絶賛が多数。これはかなり緊張する。ビビるに近い。愚息の身内なのも吉と出るか凶と出るのか分からない。
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場所は北野、新神戸と三宮のちょうど中間。重い荷を引きずって歩いていく。到着して、その立派でゆとりある店の設えにはびっくりした。

長い導入路を通ってカウンターに着く。カウンターのみの店だが、席の後ろが広いこと。二人掛けの席のふたつも置けそうなくらい。十人ほどが待てる待合いまである。

真ん中の席に通された。大将と差し向かいだ。そして結果として、終始大将との対話が途切れることなく、親しく丁寧に接していただけた。

その大将、愚息を絶賛に近く褒めるのである。いちいち声に出して言わなくても、大将の思いを汲み取ってくれるという。愚息が出る日は仕事がやりやすい、とまで仰る。

当日の厚遇、それ故とも思えた。ほんまないか、買い被りやわと案じつつも、嬉しくない筈がない。いただく肴、鮨、これは評判通り美味しい。嬉しく美味しければ、いきおい酒が進む。

新幹線の中でビールを呑んだので割愛し、いきなりぬる燗から始める。灘、岡山、広島、秋田、夫婦二人で都合五合。酒の品揃えも尋常ではない。このことは愚息からも聞いていたが、まさしくその通り。

いいお店で、いい社会勉強させてもらっているなあ、愚息よ。三宮に向かって坂を下りながら、そんなことあんなことに想いを巡らせる。三宮からホテルバスにて、当夜はポートピアホテル泊。 (C)2014 taikomochi
by taikomochi-otona | 2014-04-20 20:18 | 特集 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona