2015/04/16 七窪
2015年 04月 16日
休肝日明け。晩酌に新しい焼酎一升瓶の口を切る。「七窪(ななくぼ)」は、鹿児島市の東(ひがし)酒造株式会社が醸す芋焼酎。
造り手即ち杜氏は、あの「魔王」を造った前村貞夫氏。氏はもともと東酒造で杜氏の修行をしていたが、その後白玉醸造合名会社に移って、名酒魔王を生み出した。
その後、再び東酒造へ戻り、七窪を完成させたのである。この酒が誕生した際、氏は「このような芋焼酎は二度と造れない」と仰ったという。
独特の香味である。芋臭さは微塵もない。その香り、立ち香よりも嚥下後に鼻腔を満たす戻り香が独特で、なかなか例えようがない。
やや柑橘の傾向、しかしもっと近しい、嗅いだことのある香りがあるのだが、思い出せない。じれったいが、ともあれほどよく良い薫りである。
味わいはややドライ。キレもよく、食事とともにいただいて障らない。かといって、十分な味わいがあり、もの足りないことはない。
完成度の高い酒、大いに気に入り、美味しくいただく。しかしながら、それにしてもこの香り。なんだったかなあ。 (C)2015 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2015-04-16 21:34
| 焼酎・泡盛
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