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2016/05/29 山葵のへそ

山葵は静岡の名産だが、それを用いた山葵漬けとなると、これはもう静岡の独壇場と言い切ってよかろう。他に造っているところはあるにしても。

清酒が出始めた江戸後期に、駿府の商人が考案したとされる山葵漬け。明治22年に東海道線が開通し、静岡駅でお土産品として販売され人気が出た。

現在、静岡駅で売っている幕の内弁当には、必ずこの山葵漬けが小さいパックで添えられている。かくのごとく、まこと静岡人には身近な珍味である。

数多の山葵漬け屋が静岡の各所で製造販売を行っているが、明治8年(1875年)創業の田丸屋は老舗。静岡の繁華街紺屋町にビルを構えるが、そのほとんどはパルコがテナントとして使用している。

その裏手、浮月楼(徳川慶喜が大政奉還後に静岡で住んだ屋敷を利用した料亭)向かいに昨年、直営の料理店をオープンさせた。「山葵のへそ」である。本日日曜の晩、取引先と懇親会が催された。
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太く品質の良い生山葵を卸していただく刺身、焼酎の水割りに卸した山葵を大量に入れて呑む「わさび割り」。なかなかのものである。清酒の品揃えも、静岡地酒を中心に充実している。

また、ホールのお姉さんがとても気が付く方で、常にテーブルに目を配り、ゲストの反応を見ている様はほれぼれするほど。料理よし酒よし店よしで、相当満足したのである。
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静岡の街は、曜日と雨が間もなく降ってくるという予報とで、静かに閑散とした佇まいを見せていた。今日は日曜日だからなあ。今週は永い一週間になりそうだ。 (C)2016 taikomochi
by taikomochi-otona | 2016-05-30 14:50 | 外呑み | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona