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2016/07/05 「酒仙堂」独り呑み

不意に「太鼓持さん」と声を掛けられた。銀座のバー「酒仙堂」で独り呑んで、地下の店からあがり、建築中の旧松坂屋裏を新橋方面に歩き出した。すぐ隣の「じゃんがら」に差し掛かった辺りのこと。

背後からの声に一瞬の緊張とともに、「誰やろ」と東京近辺在住で銀座に顔を出しそうな面々を、頭の中で高速回転させつつ振り向く。すると、北九州の知人Y君である。何でアンタと銀座の裏道で。

などと言うのはこちらの勝手。お互い様なのだが、それにしても奇遇である。両者とも人との待ち合わせを控え、挨拶だけで別れたのだが、なかなか世のなか面白い。てか、油断ならず。

東京での仕事を夕刻終えたが、食事を一緒にする旧友との待ち合わせが、先方の仕事都合で二十時なので時間を持て余した。独り早い時間に、先日開店十五周年を迎えた「酒仙堂」訪れる。

この十五年という月日、ワタクシが東京を去って静岡で過ごしている時間とほぼ一致する。すなわち、入れ替わりという表現が妥当かはともかく、そんな感じで思い入れがあるのだ。
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マスターの樋渡さんにお祝いを申し上げ、手ぶらの非礼を詫びつつ、時間柄ほかに客のいない店で寛いだ。桃があるとのことでベリーニをいただき、続けて「白州」のハイボール、そしてジントニック。

先日、大阪の「リーチバー」でジンのカクテルを頼んだ際に、今までそんなことはなかったと記憶するが、「ゴードン、タンカレー、ボンベイサファイアなどとございますが」と、銘柄指定を求められた。

そんなことを話題にする。最近の傾向とのことで、欧州辺りからそうなっているそうだ。もっとも、酒仙堂が用いるジンは近年の新しいデザイナーズの銘柄で、香味もはっきりと違って美味しく感じた。 (C)2016 taikomochi
by taikomochi-otona | 2016-07-06 20:43 | 旅・出張呑み | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona