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2016/11/16 気鬱な日

胃カメラを呑んだ。職場の定期健診にバリウムがあるが、バリウム嫌いなので毎年パス。代わりに自腹で年一回、胃の内視鏡検査を受けている。

バリウム嫌いというよりも、その後の下剤がとてもイヤ。加えて、エックス線で分かることなんて知れてるでしょ、という不信感。放射線をたくさん浴びるのも遠慮したい。

直接視るにしかず。幸い、耐え難い苦痛は感じない方だ。経口で全くオッケーで、経鼻にする必要性は感じない。てか、鼻中隔湾曲症なので経鼻の方がコワイ。

       ◇

しかしセンセによって上手下手があって、今日はちょっとアレだった。おまけに、二か所も生検採られて凹んだ。画像で視てもちょこっと盛り上がってるだけ。過去、同じようなのがあってもスルーだったと思う。

その証拠に、結果説明のセンセ(施術の方とは別)は画像視ながら「生検採ったのどこだろう」と、なかなか見つけられない様子。生検の採取方針もセンセによって大分違う。

さらには生検がなければ今日で終わりのところ、摂ると一週間辺り後に結果を拝聴しに、また行かなくてはならない。再び半日潰れてしまう。鬱陶しい理由のひとつである。

       ◇

最大の難点は、わざわざ昨日を休肝日にして臨んだのに、生検すると胃が傷ついて出血しやすいから、少なくとも当日は飲酒厳禁になること(ホントは数日呑まない方がいい)。誓約書に「呑みません」と署名までさせられる。

だから晩酌は、薄く割ったお湯割り一杯半に留めておいた(結局呑む。苦笑)。自己責任ですとも、ええ。ところが夜になって、有人同級生のご母堂が逝去されていて、明日が通夜だということを知る。

お元気だと聞いていたが、旅先での急性な病気で亡くなったとのこと。ショックであった。友人とも電話で直接ハナシをしたが、「寿々半」で酔っ払っていた。会話をするのに苦労した。

このこともワタクシを気鬱にした。「こんな時に」という憤慨ではない。さまざま事情あって、彼はご母堂と二人暮らしだった。何ともいえない哀しみに、そして一緒に呑んでやれない情けなさに、こちらも気が沈んだ。

       ◇

朝はいつも五時半に起きるので、十一時には就寝したい。ベッドに横になったが、全く眠れなかった。気のせいかもしれないけれど、胃がムカつくような気もする。

そして友人のこと、母君のことが頭をよぎる。若い頃、街なかにある彼の家に遊びに行って、母君には優しくしてもらった。父君はとうに亡くなっていて、一人っ子の彼はその頃も母子二人暮らしだった。

彼とはよく一緒に旅行した。二人きりで山形庄内、出羽三山から飛島まで廻ったことがある。これから独りで暮らしていくことになる彼のことを想う。

眠れない。一時過ぎと二時過ぎに二度起き出して、強い酒を呑んだ。胃に悪かろう確信していたが、呑んだ。結局、寝入ったのは明け方に近い時間だったし、目覚まし時計が鳴る前には目覚めていた。 (C)2016 taikomochi

by taikomochi-otona | 2016-11-17 05:02 | | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


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