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2017/05/15 鰹の刺身

永いこと一緒に暮らして同じものを一緒に食べ、また同じ新聞を読みテレビ番組を視たりと同一内容の情報に接していれば、自ずと嗜好は似通ってくるものである。夫婦が似るのは当たり前と考える。

帰宅したら家人がどんな料理を用意してくれているか、想像が当たることがままある。それを食べたいと想う共通した遠因が、夫婦にあるのだろう。

これが災いすると、こちらが何気なくランチで食べたいものを食べてしまったら、同じものが夕餉に出たりする。最近は危ないと思ったら、昼食の内容をLINEで家人に知らせたりする。
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さて、今夜の酒肴は鰹の刺身だ。土曜日に夫婦で、新たにNHKで始まったドラマ「みをつくし料理帖」を視た。細かい内容は記さぬが、メインのテーマは鰹である。

無性に鰹が食べたくなった。ドラマでは戻り鰹だったがまだ初鰹の季節、翌日日曜、最寄りのスーパーで刺身を求めたが、生憎と売っていなかったのである。

本日日中、今夜の宅呑み酒肴は何かなとツラツラ考えた時、ほぼ鰹に間違いないと思い当たった。スーパーに売ってさえいれば、家人は間違いなく鰹の刺身を求めるだろう。

こうして、地元御前崎産鰹の刺身を有難くいただく。素晴らしい酒肴を前に、宅呑みでは久し振りに清酒とした。以前に愚息からもらったのが残っていた「松竹梅」の純米大吟醸、「宝ホールディングス90周年記念」。


静岡では、鰹は専ら刺身で食べる。鰹の水揚げ日本一は焼津港だが、こちらは冷凍物が中心。しかし静岡県には、御前崎港という近海生鰹の水揚げ基地もしっかり存在する。

スーパーに並んでいる鰹でも鮮度が良いから、特段の手を加えず刺身でとても美味しい。炙ったり焼いたりする必要はなく、皮目の美味しさをそのまま楽しめる。

ただ、今年の鰹は低水温の影響で不漁が続いている。ここにきてやや上向く兆しがあるようだが、まだ漁の当たり外れが大きく、かつ魚体は小さい傾向で、結果相場は高いようだ。 (C)2017 taikomochi

by taikomochi-otona | 2017-05-15 23:00 | 清酒 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona