2018/07/06 江戸切り子のグラス
2018年 07月 07日
宅呑み晩酌の際、焼酎のオン・ザ・ロックスを呑むグラスを更新した。これまで使っていた木村硝子店のものは気に入っていて、不満があったわけではない。まだ十分新しいし。
しかし、残念ながら一個が割れてしまったのである。いやこの際、自動詞を使うのは卑怯だ。割ってしまったのだ。グラスは自ら割れない。
とまれ家人とペアで使っているので、バラバラなのは落ち着かない。そこで新たに二個、グラスを購入した次第。
意匠は江戸小紋の伝統柄、「よろけ縞」である。縞柄の一種で、縦の線が蛇行しているような、あるいは波打つような模様となる。切子でよろけ縞は珍しい。
東京は江戸川区松江、株式会社堀口切子の製品。「三代秀石」の号を持つ代表取締役の堀口徹氏は、シンプルでミニマルな江戸切子を好み、それをデザインのモットーに掲げる。
「よろけ縞」のシリーズは、あえてジグザグのカットをガラスに刻み、ある種ユーモラスな表情を創り出した。直線で規則性のあるカットが一般的な江戸切子の中で、その逆を行く表現がユニークだ。
それにしても、先代の木村硝子店のやつはたった四年足らずの使用か。もちろん意図して割ったわけではないが、もちっと大事に使わんとあかん。 (C)2018 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2018-07-07 17:55
| 焼酎・泡盛
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