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2018/12/21 あさはたれんこん

酒を嗜まない方には失礼な言いようとなるが、個人的には酒を呑むようになって初めて、食べ物の美味しさが本当に分かるようになった。京都に居た頃酒を呑み始めて、その後は東京で永く呑んでいた。

古都に新都、当然ながら美味しいものはさまざまあった。しかしながら静岡に越してきて、どちらの都でも食べたことのない旨いものに、初めて出会った経験が多々ある。「これは旨い」、と最初に驚いたのは蕎麦である。

以降、魚介はもちろん、静岡ならではの美味をさまざま体験してきたが、本日の「あさはたれんこん」もそのひとつ。これは、ワタクシの中の蓮根の概念を覆した逸品だ。
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あさはたれんこんは、静岡市街の北郊、龍爪山の麓に広がる麻機沼で栽培される。麻機沼には古代からの水生植物が堆積し、栄養分をたっぷり含んだフカフカの土が広がっている。

生産者はその粘土質の土を活かすために代掻きをして、水持ちの良い栽培環境を整える。全国からの引き合いも多いが、生産量が少ないため、購入できるのはJA静岡市の直営産直市場などに限られる。

厚めに切って旨い。好みは素揚げに塩をつける食べ方だ。あさはたれんこんの旨味が直に味わえる。噛むと糸をひくあり様は、まるでチーズのようだ。
噛めばかむほど、豊潤な旨味を放つあさはたれんこん。

徳川家康公も好んで食したという逸話が残る。ともかく、普通の蓮根とは全く別物なのである。晩酌は麦焼酎「潤の醇」。 (C)2018 taikomochi

by taikomochi-otona | 2018-12-21 23:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona