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2019/06/05 大阪福島呑み

一泊二日で大阪出張。よほど不都合がない限り、大阪での宿泊は中之島の「リーガロイヤルホテル」と決めている。昨今は宿泊に特化したホテルが増えているが、ワタクシはそれ自体が街のようなホテルが好きなのだ。

そうして、夜になったら歩いて堂島川を越え、対岸の福島で呑む。ここでも行く店は決まっている。まずは路地の奥にある「鉄板屋 欣」。
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七年前に義父の三回忌が大阪であった際、「食べログ」で検索して見つけた店。同時に地元福島在住の呑み友達、サッシーお気に入り店だということが分かって、それで安心して予約したという経緯だった気がする。

その時は粉モンが食べたくて探し当てたのだが、もちろん欣は粉モンのみの店ではない。むしろそれは〆のおまけで、その前にいただく、さまざまな素材を独創的な工夫をまじえて調理する品々が、堪らなく旨いのだ。
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今宵は定番の品を中心にいただき、安定の美味しさを楽しんだ。すなわち焼き枝豆、マルチョウ、鶏皮せんべい、子持ち昆布と蒟蒻、などなど。〆はお好みではなく軽めに、キムチ入りのソバ飯とした。

生ビールのあとは焼酎のオン・ザ・ロックスを続け、「中々」「山猿」「喜六」といただく。マスターはとても仕事熱心で、スタッフの指導も怠らないが、気さくで正直な方である。ワタクシは大好きだ。
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いつもはメインに牛のステーキを食べるのだが、この日の肉は積極的にオススメできないものだったらしい。「今日はどんな肉」と聞いた時のマスター返事にそれが感じられ、ステーキは割愛した。まことに正直な人である。

それに勘定が安いのだ。二人で四杯ずつ呑み、あれこれ食べて、確かにステーキは食べなかったものの、合計が諭吉にいかないのである。ドリンク一杯いくらだっけ、と間違いではないかと疑うほどだ。


いつものようにマスターに店の外まで見送られ、もう一軒の行きつけへ。国道を渡り、環状線の福島駅ガードを潜って聖天通りのバー「よつば」。

バーテンダーのエミちゃんとは、前の店「カモメ」から十年を優に超える付き合い。ここはサッシーのホームだが、彼女は今、仕事で朝からクルマを運転する関係であまり店に来られない。こちらも声を掛けずにゴメンナサイ。
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ジントニックのあと、欣のマスターが「あそこのモヒートは旨い」と言っていたので、それを。エミちゃんが窓辺で栽培するミントを摘んできて作ってくれるのは、香りが鮮烈だ。今年はミントの生育がやけに早いそう。

珍しくといっては失敬だが、いつもは常連ばかりの店に、職場の呑み会流れと思われるリーマンOLのフリーっぽい五人組が入店。これをきっかけに腰を上げた。帰途にも、やはり堂島川を渡る。

これがまた良い。ライトアップされた橋は美しく、周囲の高層ビルもまた。川面を吹く風は、火照った顔を鎮めてくれる。聖天通りからホテルまで十五分ほど、酔いを醒ますにちょうどよい距離。 (C)2019 taikomochi

by taikomochi-otona | 2019-06-06 23:00 | 旅・出張呑み | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona