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2020/12/04 八千代伝 熟柿

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そうこうしているうちに週末金曜となり、今週の仕事は終えた。気が付けば年内、仕事に就くのはあと三週間余りである。その実感は、まだない。

晩酌には新しい芋焼酎の一升瓶を開けた。鹿児島県垂水市、八千代伝酒造株式会社の製品「八千代伝 熟柿(じゅくし)」。

かねてより自社で原材料のサツマイモを栽培している同蔵だが、「農地所有適格法人」として認可され、農業法人となっているのが面白い。

農地所有適格法人の要件として「主たる事業が農業(売上高の過半が農業による)」というのがあるが、「自ら生産した農産物の加工・販売等の関連事業を含む」との由。芋焼酎の製造・販売がこれにあたるのだろう。

さて、八千代伝 熟柿。晩秋、今にもとろけそうな熟柿が数個、柿の枝についたまま残っていることがある。「この熟柿の色の味がする焼酎を造りたい」という先代社長の考えがこの酒となり、また酒銘となったそうだ。

造るのは「現代の名工」、吉行正巳蔵長杜氏。黄金千貫を原料に、照葉樹林で知られる高隈山系の地下伏流水を汲み上げて仕込み水とし、一次、二次とも甕壺仕込み。さらに甕壷で熟成させている。

いただくと、明らかに芋由来なのだが、全然くせのない品良く甘い立香。口当たりも柔らかく、まろやか。そしてやはり、上品な甘味。一方で穏やかな苦味も混じり、味わいとして絶妙な塩梅である。

一升二千円台の通常価格帯の焼酎なのだが、上級クラスの味わいが素晴らしい。年一回発売、限定化粧箱入り。 (C)2020 taikomochi

by taikomochi-otona | 2020-12-04 23:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona