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2021/03/30 しらすの釜揚げ

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静岡市内用宗(もちむね)漁港産のしらすの釜揚げが抜群に旨かった。まずは鮮度だが、用宗では三艘が一組になってしらす漁を行う。同じ静岡市内でも由比や清水の船は一艘で網をひくが、用宗では二艘ひと組でひく。

三艘目は運搬船である。網を入れるごとにこの船がしらすを港へ運び、そのたびに競りが行われる。漁場から用宗港まではわずか数キロの距離だが、運搬船が運ぶしらすは氷漬けにされている。

競り落とされたしらすは即、釜で茹でられ、市内の小売店に並ぶ。そして用宗港は静岡市内、市街からも僅かな距離。これ以上の鮮度はない。

さらに、このしらすは塩っぱくない。漁港の市場などでは山盛りの釜揚げしらすが並び、試食をさせてくれる。あれがたいてい、えらく塩っぱい。それに比べて今日のは、食べ飽きない良い塩梅の塩加減だ。

また、茹で方が堅めで好み。一般に釜揚げはフワフワしてもの足りない。しかしこれは腰があって、食べて充実感がある。ワタクシが釜揚げより縮緬を好むのは概ね食感のせいなのだが、これならいける。

とまあ、静岡の者なのでしらすにうるさい。そのワタクシが舌鼓を打つ素晴らしい釜揚げであった。そのままで食べ、鬼卸しの大根に醤油を垂らして食べ、最後は亜麻仁油を掛けて食べと、三度楽しんだ。
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本日の宅呑み、ほかに写真のような酒肴で、晩酌は芋焼酎「金峰 荒濾過」の新酒。フレッシュな芋の香味が楽しめ、美味しいなあと素直に思える。焼酎の新酒は、麦よりも芋の方がならではの個性が出るように思う。

またこの金峰 荒濾過は、同じ仕込みの酒が二月から十一月にかけて年四回発売される。熟成の過程を楽しんでください、という企画モノだ。明日は休肝日とする所存。 (C)2021 taikomochi

by taikomochi-otona | 2021-03-30 23:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona