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2021/06/14 さつま志布志湾

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鹿児島県曽於市(そおし)大隅町の大隅酒造株式会社が醸す、主として地元に向けて出荷、販売される芋焼酎「さつま志布志湾」。今宵初めて呑む。

曽於市は海に面していないのに、この酒の名。本酒はもともと曽於郡有明町、今の志布志市にあった坂井酒造で造られていたが、その廃業に伴い大隅酒造が製造を受け継いだ。そういう経緯によるものと思われる。

その大隅酒造も、2014年よりサントリーのグループ会社となっている。よって今は、サントリーブランドの焼酎製造が主なのだろうと想像する。

さて話を戻して、さつま志布志湾。地元向けの晩酌酒という位置づけとて、一升二千円でお釣りがくる。しかし、これが相当いける味なのである。

持論だが、清酒でも焼酎でも地元向けの廉価な一般酒の出来が良い蔵は、おしなべて全部の商品が良い蔵だ。造りが信頼できる蔵である。

土地の人はその酒ばかり呑んでいる。それこそ毎晩、同じ酒を呑んでいる。それでも飽きられることなく、重ねて求めてもらうには、しっかりした商品であることが必要だ。さらには、それを廉価に造らなければならない。

それができるのは、実力がある蔵元だという証拠だ。そして何かの機会を得てその地元にしか出回らない名酒を呑むと、これが大抵旨いのである。
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さつま志布志湾、味わいもさることながらキレが素晴らしい。嚥下後に口中がすっきりとキレて、つい続けてもう一杯と呑みたくなる。

呑み飽きることがない怖い酒だ。今宵は濃い水割りでいただいたが、お湯割りもさぞ美味しかろうと想像する。酒肴の明石の蛸串も上々であった。 (C)2021 taikomochi

by taikomochi-otona | 2021-06-14 23:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


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