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2008/03/03 上巳、蛤に「雨後の月 純米酒 無濾過生原酒」

帰宅して家人に献立を聞くと、あれとこれとと言う。こちらから、それに蛤と問えば、どうして分かるかと。分かるに決まっておる。今日は上巳、桃の節句であるからにして。

本来ならば吸い物、潮汁というところだうが、今宵は焼蛤。まあ、この決して大振りとは言えない型では、その方がむしろ美味しい食べ方か。
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鱸の刺身は、その色合いが節句に相応しい。酒器もそれに沿って、桃色のガラス器のぐい呑を出してくる。こんな膳に用意する酒は、その華やかさから選んだ「雨後の月 純米酒 無濾過生原酒」。

但し、以前の雨後の月とは異なり、華やかだけがとりえの酒ではない。米本来の旨味を活かした、骨太とも言える香味だ。そしてその中に、しっかりと伝統的な華を残している。

まあ、拙宅には家人のほか女性はいなく、この程度。女の子でもいれば、賑やかで本当に華やかなのだろうが。黄砂が本番だが、朧月夜が砂に煙っていたのでは、歌にならない。 (C)2008 taikomochi
Commented by マイタ at 2008-03-04 12:18 x
先日は失礼いたしました。

桃の節句ですか…いつもながら幸を感じる食卓ですねぇ~。 我が家は娘が帰省しているにもかかわらず鶏の唐揚げでした。風情皆無。
色気より食い気といったところでしょうか… 
Commented by taikomochi-otona at 2008-03-04 15:07
マイタさん、恐れ入ります。
家中華なし、せめて食卓に。というところでしょうか。

帰省ということは、お嬢様は別住まいですか。お寂しいですね。
でも、お帰りになってらして、
それこそ華のある節句となられたのではないでしょうか。
Commented by マイタ at 2008-03-04 20:13 x
娘は京都で暮らしているのですが、周囲に感化されないようでさっぱり京女らしくなってくれません。親に似てアクが強いんでしょうねぇ…
お世辞にも華とは言えませんわ。
Commented by taikomochi-otona at 2008-03-05 08:38
おお、マイタさん、さようですか。
私は(家人も)同志社の出ですので、京都には思い入れがあります。
酒は彼の地で覚えて、今の私の嗜好に大きく影響しています。

京女の代名詞は「いけず」ですよ。そのままで結構では。(^^ゞ
Commented by kao at 2008-03-07 19:42 x
年とともに季節の楽しみ方は変わりますね。
もうだいぶ前の事ですが、娘が小さかった頃には紙粘土で手作りのお雛様とお内裏様を作り、一年ごとに三人官女、五人囃子と増やしていきました。いつもじっと見つめる娘のかわいい目が忘れられません。
もちろん、ちらし寿司や蛤も定番でした。
最近は、離れているせいもあり、私一人の芋がお付き合いのお雛様でした(苦笑)
あっ、言い忘れました。
師匠の五月の兜のインパクトが強く、今、私なりのものを作っています。
あの彩色や細部のつくりは真似しようがありませんが・・・
Commented by taikomochi-otona at 2008-03-08 09:26
お嬢様との微笑ましくお仕合わせそうな日々か目に浮かぶようです、かおさん。

兜の件、まことに僭越ながらあの九谷のご影響もあるかと密かに思いつつ、
既に過程を拝見しておりますが、なかなかにご立派な造形、
感服しつつ焼き上がりが私自身も楽しみでございます。
by taikomochi-otona | 2008-03-03 23:00 | 清酒 | Comments(6)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona