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2008/08/14 終日自宅。「杜翁」など

古傷のある右膝を痛めてしまって歩行がままならず、とりわけ曲げ伸ばしに困難があり、終日自宅に引き籠もる。静岡は猛暑日となり、却って自宅に居てよかったかもしれない。

時間があるので、「文藝春秋」誌で芥川賞の「時が滲む朝」を読むが、あまり感心しない。中国人がとった初めての芥川賞ということで注目されているが、確かに面白くなくはない。

しかし、どうにもすべてが中途半端な印象の小説である。全体のテーマはむしろ長編小説に向いており、出てくる文革や天安門事件などのエピソードは、翻訳されたそれ自体がメインテーマの小説に劣る。

登場人物はよく描かれているようで、その実なかなか感情移入し難い、ただの無知な人間に映る。文章はこなれているが、かえってそれが大衆文学を髣髴とさせる。
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福岡の知人から荷が二点、別々に届く。ひとつは種子島の焼酎二本。現地に赴かれた際、送ってくれたものと拝察する。もう一点はご自宅から、北九州黒崎は「日日屋」の柚子風味辛子明太子。

焼酎は後日の楽しみとして、早速、晩酌のあてとして明太子をいただくが、なかなか美味である。噴火湾の良質の真子を用いて、その素材の美味しさを活かしている。調味料が舌を刺さず、しかし、なかなかに辛い。

酒は「いいちこ」の大分県、三和酒類が醸す「杜翁(もりのおきな)」。胃が弱っているので、お湯割りにていただく。福岡の方には、改めて心からの謝意を。 (C)2008 taikomochi
by taikomochi-otona | 2008-08-14 23:00 | 焼酎・泡盛 | Comments(0)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona