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2008/09/25 「寿々半」。カウンターにて

暫くご無沙汰していた「寿々半」の暖簾を潜る。今日は家人が夜、所用で出掛けるとのことだったので、ではメシは要らんと言ってこちらへ赴いた。

客をお連れして大勢で来ることが多いので、カウンターに座るのは意外と珍しいのである。しかし、実はこのカウンターが好きなのであった。

2008/09/25 「寿々半」。カウンターにて_c0156212_7521336.jpgここに限らず、カウンターがある店ではそこに座るのが好きだ。一等席だと思っている。亭主や女将と話ができるし、店の様子をみながら注文ができる。

その日の仕入れの具合やお勧めについて会話すること、また、仕事の繁閑を見ながら時期を計って注文を出すこと。これらは、気持ち良い食事には欠かせないものと考える。

だから、小人数なのに小上がりやテーブル席を希望する客の気がしれない。特に鮨屋の場合、全くもって不可解である。

私の感じだと、握りについては、つけ台に載ったものを間髪を入れずに食べるのと、揃えられてテーブルに運ばれたものを食べるのとでは、その時間差だけで随分と食味が違ってしまうものだ。

さらには、せっかくカウンターに座っているのに、つけ台の握りをなかなか食わずに放置するにおいては、何をかいわんや。まあ寿々半は鮨屋ではないが、それでもカウンターが一番。

「ギネス・ドラフト」をいただき、まずは喉の渇きを癒す。その後、地元の清酒「萩錦」をぬる燗で。本当は、こういう和食店では、しっぽりと手酌で銚子を傾けたい。

しかし、大勢での会食ではなかなかそうもいかず、ついテーブルで造ることができる焼酎のオン・ザ・ロックスに流れてしまう。手酌酒、カウンターでの、ひとりふたりの呑みならではの楽しみ。

2008/09/25 「寿々半」。カウンターにて_c0156212_7523430.jpgカウンター上には大小の鉢に盛られた料理が並び、それを見ているだけで肴になる。と、いつもはそうなのだが、しかし、今宵は何故かどの鉢も空っぽ。理由を聞くも、事情があって今日は盛らない、という訳の分からない大将の返事。

鰹や赤烏賊の刺身や宮崎地鶏などをとり、美味しくいただきながら杯を重ねる。宮崎地鶏、砂肝、ハツ、レバなど食すが、絶品。旨くて泣ける。

山梨甲府から客が来ており、聞くとわざわざ来るのだという。寿々半、山梨のお客さんは多いのだと。へぇえ。特急富士川号の最終で帰ると、その客が席を立った後は森閑。 (C)2008 taikomochi
Commented by tadano_buta at 2008-09-27 12:58
ご無沙汰してました。
最近、寿々半さんへツキイチくらいでお邪魔するようになりました。
もちろん、貴兄のブログに影響されてです。
ところで、カウンター云々のお話し、全く同感です。特に鮨屋のつけ台の上の鮨、いつまでも放置されている握りを見ると、他人のつけ台なのに気になってしまいますね。
いつか、寿々半さんのカウンターでご一緒できればと思っております。
Commented by taikomochi-otona at 2008-09-28 08:26
tadano_butaさん、こちらこそご無沙汰でございます。
いつも貴ブログは拝読させていただいております。

先日不調法ございましたのに、寿々半ご愛顧賜りまして、
ありがたく存じます。大将に成り代わりまして御礼申し上げます。

私もぜひとも一度、ご一緒に一献できればと夢想いたします。
とは言え、わざわざというのも無粋に思われ、
たまたまの機会が訪れればなあ、と思う昨今でございます。

カウンターの件、ですよねえ。
特に、おまかせで食べている握りならまだしも、
お好みで自分でとっておいての放置はないだろ、と。

まったく気がきぢゃなくって、
こちらの食い物まで味が分からなくなりますよねぇ。
by taikomochi-otona | 2008-09-25 23:00 | 外呑み | Comments(2)

酒がなくても生きちゃいけるが、そんなん人生とはよう言わん。


by taikomochi-otona