2008/09/28 石鎚 雄町純米 槽搾り
2008年 09月 28日
この蔵は、特定名称でいう「純米酒」が充実しているのだが、今宵口開けしていただいたのもその一本。750キロリットルタンク一本のみの小仕込みで限定醸造された、「石鎚 雄町純米 槽搾り」。
備前雄町100%使用の純米酒である。かつ、精米歩合は55%なので純米吟醸ということだってできる。搾ってからの原酒管理に気を配り、燗にした時に味幅の出る熟度を考慮したというのが嬉しいではないか。
早速冷やで一杯だけ試してみて、その後ぬる燗でいただいたが、とても良く出来ていると感じる。特に燗が良く、燗上がりする典型的な酒ということが出来よう。
口当たり良く、しかし、同時に芯のある一定の味のノリを感じる。そのバランスが絶妙だ。しかも後口というか「さばけ」が素晴らしく、呑み飽きることがない。
酵母は熊本系(協会9号系)というが、蔵付きと聞く。しかし、香りは穏やかでカプ香などは感じられない。とにかく、しっくりくる酒である。卓越した仕事というべき。 (C)2008 taikomochi
by taikomochi-otona
| 2008-09-28 23:00
| 清酒
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