東京在住の友人に慶事あり、ご夫婦をディナーにお誘いした。店は銀座のど真ん中、四丁目交差点に建つ「銀座プレイス」の七階に入る「ビストロ マルクス」。
前から行ってみたいと思っていた店。今回のようなハレの食事にはまことに相応しいロケーションとて、選んだのだ。ということで、ワタクシも初回の訪店となる。
ネットの評価では毀誉褒貶あるが、結果として料理は美味しく、サービスも満足でき、ワインを含めて価格がこなれている。もちろん景色は言うまでもない。なかなか良いではないか。
プリフィックスのコースで、前菜二品と主菜一品、あるいは前菜一品に魚と肉の主菜一皿ずつを選べる。酒呑みのワタクシはもちろん前者として、メインはポトフをお願いした。
なんか久し振りに、凝った正統フランス料理を食べた感じ。さすがは高名なシェフ、ティエリー・マルクスの名を冠するだけのことはある。と、ここは素直に述べておこう。
デザートは初回とて敬意を表して、名物のブリオッシュによる「マルクスフレンチトースト」をグラッパとともにいただいた。テーブルにてメープルシロップの仕上げ、なかなか豪勢である。
量が多いかなと心配していたが、ちょうど良い感じでお腹いっぱい。ゲストのご夫妻も大変喜んでくれ、ハナが高くなる思いをしたものである。
その後、いつものバー「酒仙堂」に場所を移して、マスターも交えて楽しく会話に花を咲かせる。酒仙堂は、大雪だったりマスターがインフルになったりで、二度ほど行けなくて久し振り。といっても一か月余りだけど。
長い付き合いの友人が新しいステージ、ぶちあけてしまうと熟年結婚ということでの今回のお祝いである。喧嘩ばかりと仰るが、なんの、傍目には仲良くお幸せそうに拝見される。ぜひとも、ぜひにも末永く。 (C)2018 taikomochi